rulezpeeps

わんにゃんプロジェクト!

〜自然に関わる企業として私たちができること〜

 rulezpeepsは、2016SSシーズンから「わんにゃんプロジェクト!」という取り組みを始めています。これは、飼われることを放棄され、罪なく命を落としているネコやイヌたちを少しでも救いたいという想いから始まったプロジェクト。きっかけは、プロサーファーでもあるブランドオーナーの妻、みずえさんが店舗に飾っていたシーグラスの存在からでした。
「毎朝サーフィンするのにビーチへと向かうたびに、好きでコツコツ集めていたシーグラスをお店に飾っていたら、そのうち『売ってもらえませんか?』という声がチラホラかかるようになりました。確かに美しいけれども、こちらとしては、ビーチに落ちている拾いもの。お金をいただくのも忍びないと、その売り上げをプライベートでおこなっている捨てネコの保護に役立たせていただく、という形で販売を始めました」
 ビーチコーミングすることで砂浜に目が向くと、そこに流れ着いたゴミなどにも目がいくようになる——一石二鳥です。やがて、このシーグラスの販売が内々で広まってくると、なかには自分で拾い集めたシーグラスを「使って」と持ってきてくれる友人たちも……!
「善意って、つながりますね」

#73norikun #ワンニャンproject

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殺処分ゼロという未来を目指したい

 国内において、なんらかの形で留置され、殺処分されてしまうネコやイヌたちは、年間10万匹以上ともいわれています。これでも民間の保護団体の努力や、行政の働きかけなどによって、その数は10数年前に比べて約25%にまで減ってきているようです。しかし、悪徳な生体販売業者や、飼い主の無責任な放棄がまだまだ世の中に蔓延しているのも事実です。
「子供の頃から自分の母親がそうしていたのを見て育ってきたからか、私も動物が大好きで、気づけば同じようなことをしています」
 夫婦も現在、イヌのヒジキ、そしてノリ、ナルト、ミャーコ3匹のネコたちと同じ屋根の下で暮らしています。そして、彼らとこのネコたちとを引き合わせたのが、昨年天国に旅立ったキャロルという愛犬でした。
「キャロルは5歳のときに、家庭の事情で飼えなくなってしまった知り合いから引き取りました。ある日、彼女と一緒に散歩をしていたら、勢いよくリードを引っ張るんです。引かれるがままにあとをついていくと、段ボールのなかに6匹の仔ネコたちが捨てられていました。当時はまだSNSなどのツールが浸透していなかった時代。チラシとブログ、口コミなんかでどうにか里親になってくれる方を探しました。そして4匹は見つかって、見つからなかった2匹は自分たちで飼うことに決めました。それがノリとナルトです」
 この出来事がきっかけで、通りすがりに捨てられている仔ネコを保護したり、知り合いからそのような状況にあるネコたちを預かって里親を探したりする活動が始まりました。これまで、保護したネコと新たな飼い主とを引き合わせた数は、もうすぐ50組にのぼるといいます。そして目指すは、日本国内での“殺処分ゼロ”という未来です。
「例えばドイツでは、ビジネスとしての生体販売が禁止されていて、殺処分は“0”。動物を飼うための条件、そして飼い主自身のモラルも非常に高く、どうしても飼い主が見つからない場合の保護シェルターは、国の税金でまかなわれているといいます。一方日本では、殺処分するためのガス室に税金が使われているそうです。この意識の差を埋めていかなければいけません」

残布のアップサイクルから生まれた
にゃんぐるみ、わんぐるみ

 ところで、rulezpeepsがアウトドアウェアメーカーとしていつも頭を悩ませていること。それは在庫、そしてウェアをつくる行程でどうしても生まれてしまう残布の存在です。世界で毎シーズン破棄される洋服の数は実に約20億着(!)ともいわれています。クレイジーな数字です。さらに残布となると、計り知れない量になると容易に想像できます。肌触りや着心地が良く、気に入って長く着てもらえるような素材。シンプルでベーシックな、流行に左右されないデザイン。私たちはこれらに心を砕き、少しでも多くの要素を自分たちのプロダクトに取り入れることで、“先シーズンの型落ち”とか、“在庫”という概念をできる限り自分たちのブランドからなくしていきたいと考えています。
 そして、もうひとつは、残布の行く先です。大きなものはひとくくりにして、直営店のKamogawa Storeで販売しています。少しミシンが使える方でしたらシーツやカバーなどに使っていただけたら、私たちのウェアと同様、心地良い眠りに包まれていただけるかと思っています。
 そして、それほど大きくない端切れを使ってなにかできないかと考えあぐねていたとき、みずえさんを中心に「つくってみようか?」と手を動かし始めたのが、この“わんぐるみ”と“にゃんぐるみ”であり、これが「わんにゃんプロジェクト!」の始まりです。つくり始めて、もうすぐ200匹。たくさんの里親のみなさんのところで元気に暮らしていると思います。このプロジェクトは、ぬいぐるみの売り上げの10%を保護シェルターに寄付させてもらって役立ててもらうこと、それに加えて、動物殺処分ゼロの世の中になるよう啓蒙していくことを目標に掲げています。ぬいぐるみの製作は、一部を除いてすべてが手作業で、手の空いたときにrulezpeepsのスタッフ全員が参加してつくっています。みずから手を動かすことで、メーカーとしてのものづくりに対するとても大切な感覚が身に付きますし、当然残布のアップサイクルにもつながり、私たちにとっても良いこと尽くめです。「自分が飼ってるネコや亡くしてしまったネコに似ているものをつくって欲しい」、「寄付できるなら、ぜひ購入したい」など、多くのリクエストや励ましをいただいています。また、ご来店されるお子様の「これ、かわいい! 寄付って、なあに?」という疑問に対する親御さんとお子様とのやりとりなど、動物保護に関する会話のきっかけにもなってくれているようで、嬉しい限りです。おかげさまで、ある程度まとまった金額も集まりました。私たちが住む千葉県、もしくは先日の地震で被災した熊本県など、複数のシェルターを検討させていただきながら、第一回分を寄贈していこうと考えています。
 ゆっくりとしたペースではありますが、今後も地道にこの取り組みを続けていきたいと考えています。みなさまのご理解と温かいご支援をどうぞよろしくお願いします。そして、趣好は違えど、おなじような取り組みがアパレル業界全体に広がっていくことを願っています。ネコやイヌたちの毛色や模様が数多くあるように、ブランドごとにオリジナルの生地模様を持ったぬいぐるみがたくさんいても、おもしろいですよね!